畑を楽しむ/2012-06-05
色々な麦の栽培-6。
- 06月05日
六条大麦がそろそろ収穫可能に。
他の小麦類はもう少しで、やはり南部小麦が一番早いか。
まさか大麦の方が収穫時期が早いとは、うっかりしていました。収穫時期の判断は歯で噛んで見ているのですが、六条大麦はしっかりと硬くなっていました。今日はもう無理ですし、明日は雨が予報されていますので、早くても7日の刈り取りになってしまいます。機械の方の準備も必要です。バインダーは大丈夫ですが、ハーベスタの方が未だです。
いつものことながら、ライ麦はお堂横も含めて、一番遅れています。小麦の実の部分を歯で噛んで成熟度を確認しているのですが、柔らかな内は結構甘みを感じます。
ミナミカオリだけが一部倒伏気味です。麦踏が出来なかった性だと思いますが、他の品種では倒伏は見られません。倒伏といっても完全に倒れているわけではないので、刈り取りには問題無いと思いますが、穂の部分が土に触っていると、土や石が麦に混ざるので、要注意です。
話は別ですが、小麦を粉にする時、製粉機を使いますが、粉の選別に篩を使います。今までは60メッシュの篩を使っていたのですが、どうもフスマの混入率が高いようで、うどんにするにも、パンにするにも色が茶色になると同時に、ネバリの確保が出来ません。そこで篩に80メッシュのものを購入して、より細かな粉を選んでみることにしました。
もう一つ気になることは、今使っている製粉機は、いわゆる石臼タイプではなく、金属製のスパイラルの歯で小麦をつぶしたり、切ったりしていく物です。石臼ではすべてつぶして粉にしますから、ふすまは篩で外し易いのですが、製粉機ではふすままで小さく切り刻まれてしまいます。その為にふすまを選別しにくいのではとも思っています。一度石臼で粉にしてみようかと思っています。石臼ではかなりの時間がかかることになりますが。
- 06月07日
六条大麦の刈り取り。
今日は予定通り午後3時過ぎから六条大麦の刈り取りを行いました。単にバインダーで刈り取り、刈り取った跡へ並べておいただけですから、簡単です。
- 06月08日
六条大麦の脱穀、南部小麦の刈り取り、脱穀。
南部小麦を確認したところ、かなり硬いものと、多少柔らかいものが混ざった状態でした。そこで、昨日刈り取った六条大麦のハーベスタによる脱穀、そしてバインダーでの南部小麦の刈り取り、及びハーベスタによる脱穀を一気に行いました。
小麦は脱穀すると、外側の皮(お米で言うと籾殻)は外れますが、六条大麦は籾殻の部分が付いたままです。これは知らなかったことです。だから裸大麦と言うのが有るのですね。両方の色をよく見てみると、多少緑のものが含まれています。でも殆どは刈り取り時期に来ている感じで、ジャストではなかったかと思います。乾燥機を持っていれば、そこに入れて乾燥するのですが、そんなものはありませんから、自然乾燥、そして扇風機による乾燥です。今日一日でかなり乾燥したようで、触った感じが当初と全く異なった物になっています。明日は雨が予報されていますから、一日扇風機乾燥になります。お日様が出てくれれば、外で天日乾燥になります。
収量はトウミ選別をかける前、乾燥不十分の状態で、南部小麦14,2Kg、六条大麦8.9Kgでした。作付けが僅かですから、こんなものでしょう。今年の小麦の出来を見て、来年以降は品種を絞りたいと思っています。中力粉一品種、強力粉一品種の二品種に。大麦はどのようにして食べるか、それ次第です。
農林61号、ミナミノカオリ、ユキチカラはまだちょっと刈り取りには早いようで、明後日以降の刈り取りになります。
- 06月09日
明後日11日に残りの小麦の刈り取り、脱穀。
どうやら入梅ですか。合間を縫って天気の良さそうな明後日に、残りの小麦を一気に処理予定です。扇風機での乾燥になりますから、大変になりそうです。もう一週間早く熟してくれると良いのですが。ライ麦はどうしようもありませんが、小麦類は今年の播種時期を少し早めてみよう。でも春先の天気で決まりますから、あまり変わらないでしょうが。
60メッシュと80メッシュの篩い。
小麦類を粉にする時、小型の製粉機を使っていますが、今まで粉篩に60メッシュのものを使っていました。でもどうも満足の出来るうどんを打つことが出来ませんでした。腰が出ないのです。そこで篩を思い切って80メッシュの物に変えて、篩って見ました。60メッシュで篩ったものを、80メッシュで再度篩ったのですが、篩いの上に残ったのは、さらさらしたふすまです。そして80メッシュを通った粉を使った手打ちうどんは、色は白くないものの、腰はばっちりのものとなりました。やはりうどんの腰の出なかった理由は、篩いきれなかったふすまが理由のようです。それにしても篩ったふすまはさらさらしています。色が黒っぽいのは、まだ細かなふすまの部分が多少混ざっている為でしょうね。これは粉の製法の違いで、今使用している製粉機ではどうしようも無い事でしょう。ロールで潰す方式の製粉機が容易に手に入ると良いのですが。
- 06月11日
農林61号、ユキチカラの刈り取り、脱穀。
明日から雨が予報されています。そこでそろそろ収穫時期を迎える、農林61号、そしてまだ収穫には少し早いユキチカラの刈り取り、脱穀をしてしまいました。
ユキチカラはやはり収穫が早すぎたようです。ユキチカラの拡大写真を見ても分かる様に、かなり緑色の麦が目に付きます。農林61号の方も、やはり緑色の麦が目に付きますが、ユキチカラ程ではありません。残るはミナミノカオリですが、こちらはさすが収穫できないと判断して、刈り取り見送りです。収量は乾燥前で、農林61号が16.7Kg,ユキチカラが11.5Kgです。十分に乾燥すれば、多分この90%位になるかと思います。
先日収穫した南部小麦も含めて、今日収穫した麦類は小屋裏で扇風機乾燥です。十分な乾燥にはかなり時間がかかるかと思います。扇風機で風を当てて、時々かき回してやれば、小麦はカビたり、醗酵することは無いと思います。どこかで天気が良くなったところで、ぜひ天日乾燥をしたいものです。
- 06月12日
最後に残ったミナミノカオリの刈り取り、脱穀。
しばらくはよい天気が望めません。最後まで残ったミナミノカオリはかなりの部分で倒れているために、あまり雨が降ると、茎の部分がいかれてくる事が考えられます。そこで今日雨の降り出す前に思い切って刈り取り、脱穀を実施です。
収量は大分湿った状態で、19.5Kg程ありました。乾燥するとかなり重量が減ると思われます。収穫最適期が分かるように、米麦水分計が欲しいところですね。
今回結構生乾きの麦を脱穀したことで、色々と勉強になりました。生乾きだとハーベスタは詰まりやすくなりますね。昨日までの南部小麦、大麦、農林61号、ユキチカラは生乾きとは言え、かなり乾いていましたから、ぎりぎりで大丈夫だったのかも知れません。或いはその段階ですでに詰まっていたのかも。現象としてはエンジンの負荷が上がり、排気ガスが黒煙となり、そのまま使うとエンジンストプ。本当はこうなる前に手を打つべきでした。